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苗名小屋建設の経緯

落成式の日の苗名小屋 1968年10月27日

はじめに

 横浜国立大学ワンダーフォーゲル部創設10周年記念事業の一環として, 現役・OBが力を合わせて山小屋建設運動を進めて参りましてから,4年目にしてやっと 念願の山小屋が完成致しました。今山小屋は私達の活動の根拠地として,現役・OBが 心をつなぐ場所として,またワンダーフォーゲル活動発展の源としてその歩みを始めたのであります。
 妙高々原は美しい自然環境に恵まれて,付近にはワンダリングコースやスキー場が豊富にありまして, 山小屋を訪れる人々は四季折々に野山の草木が織りなす緑,紅葉,白銀の世界に浸りながら, 山菜,きのこ,木の実の素ぼくな味に舌鼓を打ち,野鳥,虫の声に耳を傾けるならば,都会のスモッグに 汚れた身も心もすっかり洗い清められるでありましょう。
 このようなすばらしい山小屋が,現役・OBの協力で完成出来ましたことは, 私達の誇りに思う処でありますと同時に,山小屋建設に厚いご支援をいただきました 岡田悟氏ならびに和信建設殿をはじめ,関係者各位に対し心から感謝の意を表します。

昭和44年5月

横浜国立大学ワンダーフォーゲル部  山小屋建設委員会委員長 郡  司  直  樹

建設の経過

1964 (昭和39年)
 夏  頃 部創設10周年記念として山小屋建設の話が始まる。
11月18日 山小屋建設前準備会第1回会合。
11月25日 第2回会合,他大学山小屋の問い合わせ,候補地への問い合わせを行なう。
11月28日 OB・現役第1回合同会議。
1965 (昭和40年)
 3月19日 第2回合同会議,問い合せを集約し第1回経過報告書を作成する。
 3月28日 第1回現役・OB合同総々会開催。
       山小屋建設準備委員会が正式に発足。OB総会で山小屋建設決定する。
 4月18日 現役総会で山小屋建設決定する。
       現役部員に山小屋建設条件のアンケートを出す。
       現役は組織的資金積み立てを開始する(月100円)。
 4月30日 第1回山小屋建設準備委員会,チーフとして嘉納,林を選出。
 5月3〜5日 第1次現地偵察開始(水上,谷川,上野原,塩沢,湯沢,六日町,
       湯之谷,土樽方面)。
 5月19日 第2回委員会。
 6月    現地偵察(那須,奥鬼怒,日光,尾瀬方面)。
 7月    菅平,保科現地偵察。
 8月    妙高,戸隠,北八ガ岳現地偵察。
 9月22日 第5回委員会,第1次調査活動終了。
        第1級候補地として銀山平,笹ガ峰を選定。
10月12〜17日 第2次現地偵察開始一銀山平,笹ガ峰−。
10月24日 山小屋建設準備委員会最終報告書を現役総会に提出。
       山小屋建設準備委員会解散する。
       山小屋建設委員会発足する。
11月3日  OB総会で山小屋建設準備委員会を解散し,山小屋建設委員会が発足。
1966 (昭和41年)
 6月8日 建設委員会,最終調査のための調査項目の検討を行なう。
 8月    銀山平最終調査を行なう。
10月    笹ガ峰最終調査を行なう。
10月26日 建設委員会は最終調査報告書を作成し,その結果笹ガ峰を建設予定地に
11月13日 第2回現役・OB総々会において山小屋建設答申案が委員会の原案通り
       採択された。
1967 (昭和42年)
1月     笹ガ峰冬期偵察を行なう(笹ガ峰の冬期気象条件の調査)。
1月16日   建設委員会,冬期偵察報告を行なう。
 8月    笹ガ峰夏期偵察。
12月24日  妙高々原町杉野沢,岡田悟氏と土地
       賃貸借用契約を締結する。
1968 (昭和43年)
 4月23日 建設委員会,久野担当の山小屋建築
4月     設計図面を検討する。
       OB側山小屋建設趣意書を会員に発送し,募金運動を開始する。
5月2〜5日 山小屋建設工事費用見積りの件で和信建設と折衝を開始する。
7月     和信建設より概算見積書が提出され建設委員会で検討,更に折衝を重ねる。
8月13日  一部設計変更の上,詳細見積書が提示された。
8月18日  山小屋建設工事請負契約を和倍建設との間に締結する。
8月20日  建設地の整地を開始する。
8月下旬   基礎工事完了する。
9月22日  上棟式行なわれる(郡司,久野出席)。
10月13〜20日 現役・OB合同で建設工事状況を視察する。
10月27日 落成式を行なう(来賓遠間町長,岡田悟氏,和信建設,竹田之保氏。
       部長田中教授,現役35名,OB20名出席)。
       横浜国立大学ワンダーフォ−ゲル部「妙高なえな小屋」と命名。
11月17日 久野現地に行き和信建設との間に山小屋の検収引渡し行なわれる。
12月13日 山小屋建設委員会その任務を完遂し解散する。

苗名小屋の設計図

下の PDF icon ボタンをクリックすると、PDFファイルで設計図がご覧になれます。

  小屋の設計図1  PDF icon     小屋の設計図2  PDF icon

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